皆様こんばんわ, papixです.
この記事は, Perl入学式Advent Calendarの18日目の記事となります.
さて, 今日は「Perl入学式の歴史 〜その3 2013年〜」ということで, Perl入学式第2シーズンとなった2013年度の動向を振り返ってみたいと思います.

2013年の大きなトピックの1つは, やはり「in 東京」の開催が始まったことだと思います.
1年目の, 大阪で開催したPerl入学式とは異なり, ある意味で「大阪の人間が, 東京の勉強会を主催する」事になります.
その実現のためには, 乗り越えなければならない壁がたくさんありました.
壁... それは, Perl入学式という勉強会を開催するにあたって必要な, 「受講者を支えるサポーター」と, 「受講者とサポーターを収容出来るだけの会場」でした.

初心者向けのプログラミング勉強会を開催すると, どうしても受講者の経験やスキルセット(プログラミング経験者か否か, 仕事でプログラミングをしているか否か...)などで, 理解度に差が出てしまいます.
そこの解決策として, 「(規定の時間で理解出来なかった人は)家に帰ってから復習しておいて下さい」と言う事は簡単です.
ただ, そういう事態は, Perl入学式という勉強会では, 出来るだけ避けたいと思っています.
せっかくPerl入学式という勉強会に参加して頂いているのだから, 受講者全員がカリキュラムを理解して, いい学びと経験をして家に帰って欲しい.
その為に必要な受講生の支援を, Perl入学式では「サポーター」という熟練者によって行っています.

サポーターについては, 関東圏にはPerlという言語を採用している企業も多く, そこで働いているPerl Mongerの方々がPerl入学式という取り組みの後押しをして下さいました.
特に, 2012年に初めて参加し, その後も数ヶ月に1回のペースで参加していたHachioji.pmのメンバーの方々には, 「in 東京」を開催するにあたって頻繁にお手伝い頂いたりしていました.
例えば, 最近講師にも挑戦して頂いている@xtetsujiさんや@tsucchiさん, コアスタッフとしても動いて頂いている@ytnobodyさん, 最近お忙しいようで(Perl入学式としては)ご無沙汰ではありますが, @moznionさん, @uzullaさん, @mackee_wさん, @ichigotakeさんなどなど...
これらの, Perl業界のまさに第一線で活躍されている方にサポーターとして教えを乞えるというのは, 受講生の方々にとっても良い経験になるでしょうし, 何より2013年の講師を担当していた自分自身も, 容赦無いツッコミを適宜頂いて, 多くのことを学ぶことが出来ました.

会場については, 3月に決まった就職先のGaiaX社が力強く後押ししてくれたのが大きいです.
内定者という中途半端な身分であるにも関わらず, @hidehigo部長や1つ上の先輩である@saisa6153さんのご協力で, オフィスのセミナールームを会場として使うことが出来ました.
40人規模の受講者と, それを支援する10人規模のサポーターを収容でき, 机や椅子, Wifiといった環境も整っているセミナールームを無料で借りられるというのは, (受講者からの, 参加費という)収入がないPerl入学式という取り組みにとって, 非常に力強い支援でした.
特にGaiaX社のセミナールームの場合, セミナールームのセキュリティと執務スペースのセキュリティが別なので, 途中に受付などを挟むことがなく, 受講者やサポーターがビルの入り口からストレートにセミナールームまで行ける, というのも非常に便利でした.

...ちなみにセミナールームのWifiについては, 13年時点では余り強力ではなく, 受講者が多い場合にはサポーターの私物のWifiやWiMAXルータなどを投入して負荷を分散したりしていたりもしていました.
13年の末辺りにオフィスの改装があったのですが, その際に「セミナールームのWifiを強化して欲しい!」と要望を出した所, ちゃんとその意図を汲んでいただいたようで, 現在は私物のルータを投入する場面はほとんどなくなりました.

また, 諸事情でGaiaX社が利用出来ない場合には, @toku_bassさんにお願いして, Seesaa社にお世話になることもありました.
Seesaa社のPerl入学式で記憶に残っているのは, 2013年のYAPC::Asiaの直前の回ですね.
懇親会の途中ではてなのインターンを終えたmoznionさんが遊びに来て下さったのですが, おそらくインターンで染められたのか, 口調が@hitode909さんっぽくなっていてみんなで大爆笑した思い出があります.

そしてこの時, 初めてPerl入学式に参加してくださっていたのが, 翌年からサポーターに回って頂いた@note103さんでした.
note103さんといえば, このPerl入学式Advent Calendarの一環として書いて頂いた「38才からのプログラミング入門」という記事が非常にバズったのが記憶に新しいですね.
note103さんは「編集者」という, エンジニア向け勉強会のスタッフとしては非常に異色(?)な経歴をお持ちですが, 現在はそのスキルを活かして, 資料やサイト, ブログなどの文章面の支援などに非常に力を発揮して頂いています.

そしてもう1つのトピックは, 「Perl入学式 in YAPC::Asia」の開催でした.
前の記事にも書きましたが, YAPC::Asiaというイベントは, 自分にとってはPerlにのめり込む最大の理由となったカンファレンスです.
そこで, まさかPerl入学式を開催出来るなんて...! 開催に向けた提案を頂いた時は, 非常に感極まっていたのを今でも覚えています.

これまでの, Perl入学式が主催するPerl入学式とは異なり, YAPC::Asiaのコンテンツとして開催するということで, YAPC::AsiaやJPAのスタッフの方々にはいろいろとご迷惑をかける場面が多々ありましたが, 最終的には多くの受講生の方に参加して頂くことが出来ました.
また, サポーターについても「in 大阪」と「in 東京」のオールスターチームを組んで望みましたが, これも地域間のサポーター同士のコミュニケーションを生むことが出来て良かったです.
この「Perl入学式 in YAPC::Asia」によって, Perl入学式という取り組みは間違いなく多くの方に認知して頂けたと思いますし, これをきっかけにPerl入学式に参加する方も増えたので, 非常に有意義な会となりました.

この年は, 基本的に自分は「in 東京」の運営や講師に専念し, 「in 大阪」についてはこれまでコアで動いて頂いていた@nqounetさん, @azumakuniyukiさんと, 新たにスタッフに加わっていた@bool_foolに完全に任せきっていました.
就職をすれば間違いなく大阪からいなくなってしまうので, それを見越して, 運営の軸を自分ではなく, 関西圏在住のメンバーに移行したかった, というのが主な理由です.
といっても苦労した点はほとんどなく, @nqounetさんや@azumakuniyukiさんは1年目を一緒に開催してきてコンテキストが共有出来ていましたし, @bool_foolも非常に優秀な若者でスキルやノウハウを物凄いスピードで自分のものにしてくれたので, おかげで自分は「in 東京」の運営と開催に集中することが出来ました.

最終的には無事, 「in 大阪」も「in 東京」も, 1年間走り切ることが出来ました.
こうして見てみると, 本当に2013年はPerl入学式にとって大きな挑戦の年であり, それを乗り越えられたのは運営スタッフとして, 非常に自信を持つことが出来ました.
翌年に向けた「in 福岡」の開催準備や, @hidehigo理事を通したJPAとの連携など, Perl入学式をより盛り上げていく施策も, 取り組むことができました.

...とまあ, こうした歴史の上で, 今皆さんに参加して頂いている, 2014年のPerl入学式が出来上がった訳です.
これら, 2014年のPerl入学式については... そうですね, 今年度のカリキュラムが全て終わった時に, また振り返ることにしたいと思います.

というわけで, つたない文章ではありましたが, Perl入学式の始まりから, 2013年度のカリキュラムが終わるまでの歴史を紹介させて頂きました.
Perl入学式という取り組みに対し, 本当にいろいろな年齢層, 職業, 立場の方に関わっていただいていて, この「人」や「人の繋がり」の力が, Perl入学式の力であり, 推進力なのだなあ... と, まとめていて改めて思いました.
是非, この記事を読んでいる皆さんも, 「受講生」や「サポーター」, あるいは「スタッフ」として, その繋がりの輪に飛び込んで欲しいです!

さて, 明日の担当は@note103さんです.
引き続き, Perl入学式Advent Calendarをお楽しみ下さい!