Perl入学式 公式ブログ

プログラミング未経験者/Perl初心者を対象としたワークショップ『Perl入学式』のブログです。 一緒にプログラミングの楽しさを体感しましょう!

2014年12月

皆様こんばんわ, papixです.
この記事は, Perl入学式Advent Calendarの9日目の記事となります.

前回の記事, 「Perl入学式の歴史 〜その1 2011年〜」では, Perl入学式という勉強会が立ち上がるきっかけや, その開催までの下準備の時期についてお話しました.
次は「Perl入学式の歴史 〜その2 2012年〜」ということで, いよいよPerl入学式の1年目の歴史を振り返っていきます.

Perl入学式1年目のカリキュラムは, 2012年1月からスタートしました.
現在のPerl入学式は1回4時間を年6回というカリキュラムになっていますが, 当時は何を考えていたのか, 1回3時間を年12回の予定で進めていました.
そして前回の記事で書いた通り, 当時の大阪は「補講」も開催していたので, 月2回, 年24回開催という, なんというか狂気のスケジュールになっていました.
当時, 自分が大学生(4月から大学院生)で, いくら時間に余裕があったとは言え, あまりにも厳しいスケジュールになってしまったので, これは翌年から現在の1回4時間/年6回構成に改めました.

2012年のコアスタッフは, 設立のきっかけとなった私と@nqounetさん, @azumakuniyukiさんの3人.
また, 序盤の受講者の多い時期は, @shibayu_36さんや@hisaichi5518さんなどがサポーターとして参加して下さったりもしました.
会場は, 序盤は人数が多かったので貸し会議室を使っていましたが, 中盤から人数がある程度落ち着いてきたので, 当時@nqounetさんが運営しておられたコワーキングスペースを使ったりしていました.
そのコワーキングスペースでは, 後に「Perl鍋」というイベントが開催されたりして, 結構思い出深い会場です.

当時のカリキュラムは, こちらのページから見ることができます. 大まかな流れや, 最終的なゴールは基本的に今のカリキュラムと同じですが, やはり初期ということでいろいろ粗がありました.
そういう部分は年を経るごとに修正されていって, 今の資料があるわけですね.

当時はあまり情報を残しておらず, ATNDやZusaarでのイベント登録者数がベースですが, 序盤は本講と補講あわせて1回あたり20〜25人ほどの参加者がいたようです.
これは例年のことですが, やはり回を経るごとに参加者は減っていくもので, 最終回となる11回の本講と補講では1回あたり10人前後になっていました.
この中には, 現在大阪のコアスタッフの1人である@tomcha_さんなどがいらっしゃいます.
こういう形で, Perl入学式を修了した後にコアスタッフとして運営する側, 教える側に回っていただける, というのはコアスタッフ冥利に尽きるもので, 「教えられる側が教える側になる」という良い循環を, これからも作っていけたらいいなー, と思っています.

さて, 当時の自分の個人ブログを読み返してみると, 2012年はPerl入学式の後の活動のフラグになる出来事が多かったです.
例えば2月には, 学会見学のついでに人生初のHachioji.pmに参加(会場は八王子のタイラーンナーだった... はず...)して, 当時からPerl Beginnersを主催しておられた@ytnobodyさんと, 初心者向け勉強会というテーマで情報交換をしていました.
この翌年, 2013年の4月から「Perl入学式 in 東京」がスタートするわけですが, その動きが作れたのも, @ytnobodyさんを含むHachioji.pmの方々のご厚意とご支援があったから, というのは間違いないと思います.

また, この年の夏には, 東京大学で開催されたYAPC::Asia 2012で「Perl入学式をやってみた」というタイトルで20分のトークをさせて頂いたりしました.
この発表でPerl入学式という取り組みを多くの人に知って頂けたようで, 「papixです」と名乗ると, 「ああ, あのPerl入学式の!」と言って頂けたりする事が増えたような気がします.
余談ではありますが, この年の11月, 丁度YAPC::Asiaの直後からスタートした就職活動でも, この時の発表やPerl入学式の活動は, 大きなプラスになっていました.

更に, YAPC::Asiaの後に参加したFukuoka.pmで, 「Perlを勉強したい, 勉強会が欲しい!」という感じで, Perl入学式を作る前の自分のような事を仰っていた@hakata_oyukiさんをひたすらに煽り, 「Perl入学式 in 福岡」が12月に開催されたりもしました.
当時の福岡は, 確か全3回か4回構成で, 大阪とは異なるカリキュラムを使っていました.
ただ, この流れをきっかけにして, 大阪/東京体制の構築が完了した2014年の春から, 3都市で同じカリキュラムを利用したPerl入学式を始めることができました.
@hakata_oyukiさんも, Perl入学式をきっかけに(?)Perlスキルを伸ばして, 今ではPerlエンジニアとして福岡で働いておられるそうで, 福岡でもいい流れが出来たなあ, と勝手に(?)思っています.

後は... そうですねぇ. 今の大阪のコアスタッフの1人, @bool_foolと出会ったのも2012年でした.
実は(という程の話でもないのですが), @bool_foolの兄と自分が同じ大学の同期で, 更に@bool_foolと自分も同じ大学の先輩後輩という関係で, 彼が兄の紹介で自分の研究室に遊びに来たのが最初の出会いでした.
彼の兄も非常に優秀だったのですが, 皆さんご存知の通り彼本人も非常に優秀で, いろいろときっかけを与えればメキメキと成長していって, 「すげぇ〜」と思った記憶があります.
まあ, 彼とはそういう縁があり, 翌年2013年から, コアスタッフの1人として運営に参画してもらったという次第です.
後に彼が研究室に本配属になる段階で, 自分がいた研究室とは違う研究室に進む事になり, 冗談で「破門だ〜!」とか言っていたのですが, まあ今でも関西に帰れば一緒に飲みに行く間柄ではあります.

...とまあ, 2012年のPerl入学式はこんな感じの1年でした.
今のPerl入学式の礎が, まさにこの1年に詰まっているなあ... という感じです.

次回は「Perl入学式の歴史 〜その3 2013年〜」というタイトルで, Perl入学式にとっては躍進の1年となった, 2013年を振り返っていこうと思います.
なお, 明日のアドベントカレンダーは@note103さんで, 「学んだことを使って作ったツールについて」の予定です. お楽しみに!

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さて, このPerl入学式という勉強会は, 多くのスタッフと参加者の方に支えられて, 今年で3年目となりました.
なので今年度, 東京, 大阪, そして福岡で実施されているPerl入学式に参加している方は, いわば「Perl入学式 3期生」と言うことが出来ると思います.

今回のアドベントカレンダーでは, 「Perl入学式の歴史」として, Perl入学式がどういうきっかけで生まれ, どのように歩んできたかを, 折角の機会なので紹介していきたいと思っています.
というわけで, 今日はその中でもPerl入学式の初期, 準備期間にあたる2011年前後のお話をしたいと思います.

...さて, 2011年という1年は, 自分にとっても, Perl入学式にとっても, 非常に大きな1年でした.
「自分」という観点で言うと, 今現在自分はGaiaXという会社でPerlのエンジニアをしている訳ですが, その原点というか, スタート地点は間違いなく2011年のYAPC::Asiaでした.
東工大最後のYAPC::AsiaだったYAPC::Asia 2011に参加し, Perlという言語と, そのコミュニティの面白さを身をもって感じて, 「自分もこの人たちの中に入って行きたい, Perlという言語で仕事していきたい!」と, 強く強く感じたものです.

そして, そのような思いがPerl入学式の設立にもつながっていきました.
きっかけは, YAPC::Asia 2011の1ヶ月か2ヶ月後あたりに開催された, 関西オープンソースフォーラムでした.

最初は行くつもりがなかったのですが, Perl入学式の初期メンバーの1人, @nqounetさんがKansai.pmという, 関西地方で活動するPerlコミュニティのブースを出していたので, それを見に行こうか, と思い, 足を運びました.
そしてそのブースで, 私と@nqounetさん, そしてたまたまブースにいらっしゃっていた, 同じくPerl入学式の初期メンバーの1人, @azumakuniyukiさんと話している中で, こういう話題が出てきました.

「Perlの初心者向け勉強会が欲しい!」

前述の通り, 当時の自分はYAPC::Asia 2011で「Perlって面白い! Perlの世界にもっと飛び込んでいきたい!」と思っていたので, いわゆる「自分よりも出来る人」に学びたい, という意欲が非常にありました.
自分よりも経験のある方, 例えば@nqounetさんや@azumakuniyukiに講師になってもらって, Perlを学べれば, きっと1人で学ぶよりいいはず... と, 自分はそのように考えていたのだと思います.

...で, 「とりあえずツイートしてみて, 反応を見てみましょうよ!」と, 確か@nqounetさん辺りに言われて, twitteで「Perl入学式的な初心者的勉強会をやってみたい, という話が出てきた!」みたいなツイートをした所, JPA代表理事の@lestrratさんにそのツイートがRTされていました.
そのRTで, 「JPAの方も見てくれているし, これはいっちょ頑張ってやってやるか!」という気持ちになったのは事実で, そこから, 11月末か12月序盤頃に, Perl入学式の開催に向けた決起集会を開催.
そして, 翌年2012年の1月から年12回(最終的には11回となった), 第1期となる1年間のカリキュラムをスタートする! ...という事になったのです.

その決起集会は, 当時@nqounetさんが運営しておられた新大阪コワーキングスペースという場所で開催したのですが, ここでほとんどの「今のPerl入学式で大切にしている事」が定まっていました.

プログラミングを学ぶにあたり, 環境構築が一番ハードルが高かったという自分の経験から, 最初は「環境構築」からスタートする所.
上辺の知識だけではなく, Perlから他言語に挑戦する際にも役立つであろうと考え, 長期的に開催し, 環境構築含め基礎からしっかり学んでいくという所.
座学だけでは面白くないに決まっているから, 座学と問題挑戦と解説を繰り返していくスタイルで進めていく所.
1回だけでは参加出来ない人もいるだろうから, 「補講」と称して同じ講義を2回する, というスケジュール.

これらは今現在のPerl入学式でも大切にしているところで, これらの特徴がPerl入学式の独特の文化の源となっていると思いますし, だからこそ運営している中で, これらの部分はとても意識しています.

...しかしまあ, 今だから正直に言うと, あの時の牧さんのRTがなければ, Perl入学式という勉強会は生まれてなかったかもしれませんね...
そういう意味もあり, 後に, 牧さんやJPAからお声がけを頂いて, Perl入学式の特別編をYAPC::Asiaの会場開催出来る! となった時は, もう本当に泣きそうなくらい嬉しかったのを, 今でも覚えています.

...さて. そんな感じで生まれたPerl入学式, 当初は自分は裏方に回って, @nqounetさんや@azumakuniyukiさんに講師をやってもらおう! と思っていたのですが, 当時学生で時間に割りと融通が効いた事もあり, 気がつけば自分が中心に動いていて, 初回の講師も自分がやる, という事になっていました.

当時は, 「これは大変なことになってしまいましたわ...」と思ったりしていたのですが, 後々考えてみると, それは自分がエンジニアとして, 特にPerlのエンジニアとして成長する中で, 大きな成長の原動力になっていました.

というわけで, 次回「Perl入学式の歴史 〜その2 2012年〜」では, 「講師として教える事」と「Perlを学ぶ事」という話, そしてPerl入学式の1年目となる2011年の活動について, 紹介したいと思います.

なお, 明日のPerl入学式アドベントカレンダーは, 「in東京」の講師など, Perl入学式の活動に積極的に取り組んで頂いているサポーターの@xtetsujiさんによる, 「いつもの風景」とのことです. こちらもお楽しみに!
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皆様こんにちは. Perl入学式の「校長」とか呼ばれたり呼ばれなかったりしているpapixです.
思いつきで始めた「Perl入学式アドベントカレンダー」, 気がつけば現時点で14/25も埋まっており, 予想以上の展開で驚いています.

登録者を見てみると, 現時点ではサポーター経験者の方が多いですが, 受講者の方もどしどし参加して頂ければ嬉しいです.
「Perl入学式で学んだ知識でこういうの作ってみた!」とか, 「今, 改めてXXXXについて聞きたい!」とか, 或いは純粋な感想でも大歓迎です.
この機会に是非, 「アドベントカレンダー」というエンジニア文化(?)を体験して貰えれば嬉しいです(Perl入学式を通して, エンジニアの世界と交わってみる, というのもPerl入学式の大切な部分だと, 個人的には思っていますので!).

...というわけで, 本日より! 「Perl入学式アドベントカレンダー」をスタート致します!
皆さんの思い思いの投稿, とても楽しみにしています.

なお, 明日は担当者がいないので再び自分が登場する予定です.
記事のタイトルは「Perl入学式史 その1」を考えています.
複数回で, ここまでのPerl入学式の歴史をあらためて振り返ってみよう! という内容です.

その他のアドベントカレンダーの記事や, 或いはアドベントカレンダーへの寄稿の立候補については, こちらをご覧下さい!

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