この記事はPerl入学式 Advent Calendar 2015の記事です.
...というわけでみなさまこんにちは, @__papix__です.
今年もアドベントカレンダーの中でよく「papix」と書かれていて(Markdownでは__
で文字を囲むと太文字になる), そろそろ改名(?)も考えていくべきかと思ったりしていました.
えー, それはどうでもいい話で, いよいよこの「Perl入学式 Advent Calendar 2015」も最終日となりました. 最初は人が集まらず, どうなることやらと思ったのですが, 「書いて下さい!」とお願いすると講師/サポーターの方も受講者の方も割と快く引き受けてくださって, 最終的にはこんなにも多くの投稿を頂くことが出来ました.
3日目の子育て一段落で、Perl入学式はめちゃくちゃいい話でしたし(毎年こういう記事が出てくるので翌年も頑張るか! という気持ちが湧いてきてありがたいです), 23日目のPerl入学式のもう一つの歴史ではいつもの「黒い(?)@hakata_oyukiさん」ではない「白い(?)@hakata_oyukiさん」を知ることが出来て斬新でした.
13日目のサブルーチンリファレンスの話はまさに講義の補足資料として素晴らしいものですし, 例えば23日のMojoliciousの復習ついでにクリスマスっぽいこともするとかPerlを使って簡易Markdownビューアを作ってみたとかは, Perl入学式のカリキュラムの振り返りだったり, あるいは学んだことを活かしてこういうことをやってみました! だったりと, お役立ち情報もたくさんありました.
このような素晴らしい記事たちの締めくくりなので, 雑な事は言えないのですが... 今回は敢えて(?)雑に, 来年度のPerl入学式の野望について語りたいと思います. ここから書くのは, あくまで現時点でPerl入学式の校長と呼ばれている私個人の, 個人的な野望であり, ここに書かれた事が全て来年実施されるとは限りません.
とはいえ, 来年はPerl入学式にとって5年目... 5年目!!! そう, 来年はPerl入学式が始まってから5年目に突入するんですよね!!! 4年ほど前, この取り組みを始めた時は「まあ, まずは1年...」とか思っていて, 基本的に毎年そう思ってやっているのですが, それが積み重なってなんと5年目に足を突っ込める領域までたどり着くことが出来ました.
恐らく, 今から4年前の関西オープンソースフォーラムの会場にタイムスリップして, 「初心者向けのPerlの勉強会をやりましょうよ!」と言っていた自分と@nqounetさん, @azumakuniyukiさんの前にタイムスリップ(?)して, 「この勉強会, 実は4年以上続くんすよw」とか言っても, まあ多分誰も信じないと思います. 東さん(猫)とかは「いやいや, ありえへんでしょ!」なんて言いそうです.
なんというか前説が長くなってきましたので, そろそろまずは「来年の大方針」についてお話したいと思います. これは, 私が思っている, 「Perl入学式は, 来年こういう感じでやっていきたい!」という抱負みたいなものです. その後, 「じゃあ具体的にどういうことをやっていくの?」という話をして, 最後にPerl入学式に対する自分の思いを語って終わりにしようと思います.
来年の大方針
さて, Perl入学式は, この4年で講師やサポーターのノウハウや講義資料など, 多くのものを蓄積していくことができました. とはいえ, それに固執して「変化をしない」というのは非常によくありません. Perl入学式は, 受講生の皆さんや講師, サポーターの皆さん, そして多くの理解者の皆さんのおかげで, とてもいい「初心者向けのプログラミング勉強会」に進化してきていると思っています. だからこそ, 私達は「これまでの良かった所」を忘れずに次に活かしながら, 新しいアイデア, 新しいやり方を試して, 「変化」していく必要があると思っています. これは, 後方互換性を非常に大事にしているPerlという言語が, 毎年メジャーバージョンアップでは(後方互換性を大事にしながら!)新しい取り組みや機能を追加しているのと同じです.
なので, 来年は, Perl入学式にとって「大きな変化」がある1年にしたいなー, と思っています. もちろん, Perl入学式はこれまでも毎年振り返りを行って, 小さな変化を加えながらより良いものを目指してきています. 今年はそれ以上に様々な変化を加えて, 「Perl入学式の次の5年(!?)」の礎を作れる1年にしたいと思っています.
なぜこのタイミングで? という所で言えば, 今年はin東京だけでも, 若くて活気のある女性エンジニアの@gomaaburamaxさんや, Perl入学式をきっかけに五反田の某社に転職された@htk291さんなど, 多くのバックグラウンドを持つスタッフがPerl入学式のコアメンバーになって下さいました. Perl入学式のコアとして, このPerl入学式の勉強会を運営したり, そこで講師できるスタッフが増え, その多様性も増してきた「今」こそが, Perl入学式が大きく変化する最大のチャンスだと思った次第です.
新しいチャレンジ
では次に, 「じゃあ具体的に, どういう"変化"をしていくの?」というところについて書きます.
「in北海道」の開催
これまでPerl入学式は大阪からスタートして東京, 福岡, そして短期集中講座として宮崎と釧路での開催実績があります. 来年は, これに加えて「北海道」, つまりは札幌圏での開催を目指していきたいです.
北海道には, Perl製のCMS, Movable Typeを愛用するSKYARC社の本社がありますし, 北海道内の地域勉強会コミュニティをつなぐLOCALという一般社団法人もありますので, これらの団体とも是非協力しながら, 北海道進出を目指していきたいと思っています.
また, 実現できるかどうかわかりませんが, 過去に開催事例がある釧路だけでなく, 旭川や北見, 或いは函館など, 高専や大学がある都市圏での短期集中講座の実施も取り組めればいいなー... と思っています.
開催サイクルの短縮
これまで, Perl入学式は基本的に「1年サイクル」で講義を回してきました. しかしながら, 受講者からは「1年サイクルだと, 途中で存在を知った時に翌年の新サイクルが始まるまで待たないといけなかった」という声を多く頂いています.
この辺りはまだ構想中ですが, 例えばin東京であれば補講を廃止して, 4月から9月までの全6回と, 10月から3月までの全6回で1年に2サイクル回す, などのやり方が考えられるでしょう. 開催サイクルを短縮し, 1年に複数のサイクルを実施することで, 受講者の方にはより気軽に受講していただけるようにしつつ, Perl入学式としても新しいチャレンジによる試行錯誤を高頻度で繰り返せるようにしていきたいです.
講義資料の刷新
現在の資料には若干の不具合があり, 資料に記載されていない内容を講師やサポーターが口頭で説明している部分が若干あります. また, 練習問題についてもより短い時間で解答でき, 学んだことをしっかり振り返られるような内容を目指せると思っています.
個人的には, 来年のPerl入学式で利用する資料については, 「雅なPerl」などといった既存の書籍を参考にしながら, 1から作りなおしたものを使っていきたいと思っています. より学習に役立つ資料を構築しつつ, これによって例えば講義数を全5回に削減することができれば, 先に述べた開催サイクルについても, 更に短縮することが見込めるでしょう.
また, 今年公開したPerl入学式の教科書についても, 引き続き更新を続けていきたいです.
さいごに
Perl入学式の受講者の皆さん, スタッフやサポーターの皆さん, そしてご理解とご支援を賜りました皆様, 今年も1年ありがとうございました. ここで述べたように, 個人的には2016年はPerl入学式にとって「大きな変化」の1年にしたいと思っていて, その為に「北海道進出」, 「開催サイクルの短縮」, そして「講義資料の刷新」を目指していきたいという事を書きました.
さて, YAPC::Asia 2015をもってYAPC::Asiaというイベントが終了したりと, Perlという言語を取り巻く現状は, あまり良いものではないと言えるのではないでしょうか. とはいえ, まだまだPerlを使っている会社があり, Perlを便利に使っている人がいる状況があり, そのためにPerlを学んでいる人がいる以上, Perl入学式という勉強会は存在意義があり, まだまだ続けていきたいと思っています.
Perl入学式は, これからも単なる「Perlの初心者のための勉強会」ではなく, 「プログラミング初心者のための勉強会」として, 全ての「プログラミング, やってみたいなあ...」という方を, Perlという言語を通じて支援していきたいと思っています.
来年も, Perl入学式をよろしくお願い致します!